2014年12月以降に上場した(時価総額1,000億円以上の)ハイテク企業で、年初来の株価のパフォーマンス(≒年初来騰落率)が好調な銘柄を調査しました。その中で下記のとおり年初来パフォーマンスがよい順に5社ピックアップしました。
ティッカー | 銘柄 | 時価総額 | 年初来騰落率 | IPO日 |
SHOP | Shopify Inc. | 8,469億円 | 128% | 2015年12月20日 |
MOMO | Momo Inc. | 8,305億円 | 107% | 2014年12月11日 |
TTD | The Trade Desk, Inc. | 2,509億円 | 106% | 2016年9月22日 |
SQ | Square, Inc. | 9,635億円 | 70% | 2015年11月19日 |
TRVG | trivago N.V. | 5,095億円 | 63% | 2016年12月16日 |
※1ドル110円で計算しています。
Shopify(ティッカー:shop)
出典:Stockcharts.com
年初来で株価が2倍以上になっているのは、2015年に上場したShopifyです。中小企業や個人向けに簡単にECサイトを作ることができるアプリケーションを提供しています。売上高は400億円、営業利益は▲40億円の会社ですが、流通総額は年々2倍ずつ成長しています。
MOMO(ティッカー:MOMO)
出典:Stockcharts.com
年初来で株価が2倍になっている銘柄がもう一つあり、それは2014年12月に上場した中国の会社であるMOMOです。MOMOは中国版ティンダーと言われており、いわゆる出会い系アプリ(デーツアプリ)です。売上高は553億円、営業利益は138億円の会社であり、近年上場したテック系企業にしては珍しく、利益がしっかり出ています。
The Trade Desk(ティッカー:TTD)
出典:Stockcharts.com
The Trade Deskは広告配信のプラットフォーム(DSP)を提供しているアドテク会社です。P&Gが利用しているDSPをThe Trade Deskに切り替えたというニュースが話題になりましたが、いまもっとも勢いのあるアドテクの会社です。この銘柄も年初来騰落率は100%を超えています。2016年の売上高は200億円、営業利益は60億円でした。Rocket FuelやRubicon Projectといったアドテクの会社は上場後パッとせず、アドテク会社はどうも投資しにくい対象ですが、The Trade Deskがそのような印象を変えてくれるか期待です。
Square(ティッカー:SQ)
出典:Stockcharts.com
Squareは決済サービスを提供している会社であり、クレジットカードでの決済を可能にするPOSデバイス(アプリ)を小売店舗などに提供しています。売上高は1,700億円、営業利益はまだ赤字で▲170億円ですが、売上高はほぼ2倍ずつ成長しています。2017年1Qは市場予想を超える大きく超える決算を発表し、買われました。年初来騰落率は+70%です。
trivago N.V.(ティッカー:TRVG)
出典:Stockcharts.com
Trivagoはホテルの料金比較サイトを提供しています。2012年にExpediaに買収されたドイツの会社であり、2016年に上場しました。年初来騰落率は+63%です。日本でも展開されておりおなじみの会社ですが、全世界で順調に成長しています。